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[ 文庫 ]
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虹色のトロツキー (1) (中公文庫―コミック版)
・安彦 良和
【中央公論新社】
発売日: 2000-03
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 123円~
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・安彦 良和
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カスタマー平均評価: 5
日本の近代と格闘する姿勢を評価します 「カムイ伝」や「ベルばら」など日本のマンガは歴史物でも傑作を生んできましたが、日本の近代史に取り組んだ作品は多くありません。まじめであろうとすればするほどしんどくなるからだと思いますが、真正面から果敢に挑んだ野心作がこの作品です。日本人、モンゴル人、中国人、ロシア人と、主な登場人物をみただけでも筆者の視野の広さ、見識の高さが伺えます。特に、モンゴルの人たちの視点を強く意識しているところには、歴史を見る眼を開かれた思いがしました。最後まで読んで痛感したのは「俺はアジアの近代史を知らない。特にモンゴルや朝鮮、中国の少数民族の近代史を知らない。そのため日本の近代史もよくわかっていない」ということでした。
全体を通読するには気力が必要かもしれません。それは、真摯な姿勢で歴史に向かい合ったら当然のことだと思います。小林よしのり氏や中国共産党の公的文書のような能天気な歴史観に基づくなら、読者にとって読みやすい、ある意味で気持ちのいい物語を展開できるかもしれませんが、残念ながら歴史は苦痛に満ち、曲がりくねっているのです。マンガは読む人に強く訴える力のあるメディアだと思いますが、筆者はその力を多少犠牲にして真摯に日本の近代と格闘し、結果的にマンガの可能性を広げたと思います。
満州国を舞台にしたマンガとしてはほかに、竹宮恵子さんの「紅にほふ」もマンガの可能性を広げた傑作だと思います。横山光輝さんの「狼の星座」や村上もとかさんの「龍」などはマンガとしての面白さにあふれていますが、歴史への目配りが物足りません。もっともっと果敢な挑戦があってしかるべきだと思います。
さらに言えば、朝鮮半島や台湾、東南アジアなどまさに世界を舞台にした日本の近代史と格闘する作品も出てきてほしいものです。日本人、特に若い人はもっと自分の国の歴史を学ぶ必要があるから……
ノモンハン事件を描いた野心的な作品 全巻を通じての前半はともかく、後半は面白い。 司馬遼太郎も断念した、ノモンハン事件を描いている。 特になぜこの事件が起こったのかの解釈が斬新である。 「『今事変』の根本的解決に貢献せんとするにあり」 この一文に新たな解釈を付け加えている。 多くの歴史家からは否定的な解釈内容であるようだが、 もし事実であれば大変なことかもしれない。 今現在も謎が多いとされるこの事件(戦争が正しい解釈) に作者なりの究明を試みた野心的な作品である。
壮大な 中国とは,なんて壮大な国なのだろうと思う。 広い。 すべての人々を飲み込んでしまう大きさ。歴史とは,なんて過酷なのだろうと思う。 長い。 人は,生死の中をさまよう。 僕たちは,自分の目先の人生の中で苦しみ 右往左往する。 この漫画を読んで,どこに行くのか? どうすればいいのか?などと,深くて遠い テーマを感じるわけです。
今こそもう一度読みたい、満州国の青春残酷物語。 満州国は日本人にとっては現実逃避の場所であり、昭和の夢と可能性そのものだった。中国側から見れば、満州国は「偽満」で、石原莞爾たちはただの強欲な侵略者に過ぎないかもしれない。けれどそこには、あらゆる民族が平等・自由に暮らせる国という理想があり、その大学にはガンジーやトロツキーの招聘というプロジェクトまでがあった。 それらの理想は結局は絵に描いた餅で、結局は満州を守るために日本は日中戦争という泥沼に巻き込まれていったのだとしても、そこに生きた人々のことを、忘れてはいけないのではないか。 この漫画には、満州の「虹色の」夢の美しさとともに、その現実の醜さ、過酷さ、絶望的な暗さが描きこまれている。青年ウムボルトはやや理想的なキャラクターに傾きすぎている気がするが、日本軍人と蒙古のハーフという設定でなければこのように自由に、日本側・抗日側の視点を行き来できなかったのだろう。 読んでいて、刺激を受ける作品だ。素直に、もっと読まれてもいい物語と思ふ。特に、今のように、中国で反日感情?が盛り上がっているときには、近代史の複雑さを、少しでも心で理解するためには…。
壮大なる満州国の物語の幕開け 現在『ガンダム』漫画版を執筆中とはいえ、 安彦良和氏をアニメの絵描き屋さんととらえてしまったら とても失礼にあたるだろう。 『アリオン』に始まる氏の漫画活動は 一貫して歴史の中にきらめく人間たちの姿を 生き生きと描こうとしているように感じる。 本作の舞台は第二次世界大戦前夜の満州。 日蒙の混血児ウムボルトの数奇な運命を描く、 歴史ロマンである。本巻はその一巻目。 出自が謎に満ちた主人公、顔見世の回である。 しかし石原莞爾を始めとして 甘粕正彦・東上英機・植芝盛平ら実在の人物が 本当にリアルに描かれているのには舌を巻く。
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[ 文庫 ]
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元禄御畳奉行の日記 (1) (中公文庫―コミック版)
・横山 光輝 ・神坂 次郎
【中央公論社】
発売日: 1996-04
参考価格: 571 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 120円~
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・横山 光輝 ・神坂 次郎
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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009ノ1 (3) (中公文庫―コミック版)
・石ノ森 章太郎
【中央公論社】
発売日: 1996-02
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 118円~
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・石ノ森 章太郎
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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風と木の詩 (7) (中公文庫―コミック版)
・竹宮 惠子
【中央公論新社】
発売日: 2002-12
参考価格: 820 円(税込)
販売価格: 820 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 116円~
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・竹宮 惠子
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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ギャートルズ (1) (中公文庫―コミック版)
・園山 俊二
【中央公論社】
発売日: 1995-03
参考価格: 550 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 115円~
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・園山 俊二
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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元禄御畳奉行の日記 (3) (中公文庫―コミック版)
・横山 光輝 ・神坂 次郎
【中央公論社】
発売日: 1996-04
参考価格: 571 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 115円~
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・横山 光輝 ・神坂 次郎
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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少年時代 (1) (中公文庫―コミック版)
・藤子 不二雄A
【中央公論社】
発売日: 1995-07
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 105円~
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・藤子 不二雄A
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カスタマー平均評価: 5
お勧めです。 戦争末期、農村の知人に預けられた個別疎開児童が、権勢を振るう一人の少年に惹かれながらも翻弄される。権力闘争の原型(国際政治の知見があるとにやりとさせられる)。著者独特の誇張的・反復的表現がやや鼻につくが、敗戦による帰京と重ね合わせた解放感と不思議な寂寥感が印象的。
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[ 文庫 ]
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7つの黄金郷(エルドラド) (4) (中公文庫―コミック版)
・山本 鈴美香
【中央公論新社】
発売日: 2003-04-24
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 105円~
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・山本 鈴美香
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カスタマー平均評価: 0
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栄光のナポレオン―エロイカ (1) (中公文庫―コミック版)
・池田 理代子
【中央公論社】
発売日: 1997-05
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 100円~
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・池田 理代子
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カスタマー平均評価: 5
la Marseillaise! 言わずと知れた皇帝ナポレオン・ボナパルトの生涯が描かれた劇画なのですが、この漫画はもう既に少女漫画の枠を超えた歴史大作です。
ベルばらの華やさそのままに、ロココ全盛期のフランス革命前から一転して、革命後のエンパイアスタイル(チュニックファッション)の描き方も流石です。
戦闘シーンも多いので、ある意味既存の少女漫画の枠を超えており、男性でも読みやすい形に仕上がって居ると思います。
登場する人物はベルバラのロザリー夫婦等の架空の人物を狂言回しとして登場させると同時に、
実在の歴史上の人物等を交え話は進むのですが、ナポレオンを中心に取り囲む歴史上の人物の性格をや時代背景、ファッション、思想背景、ヨーロッパを取り囲む各国の立場と国情等を非常にうまく描いている作品だと思います。
中でもうまく描けているのが、タレイランとジョセフ・フーシェ双方の犬猿の仲ともいえる互いの確執と同時に、ナポレオンを裏切る様子や、
ナポレオンが様々な戦争を経て皇帝の地位に上り詰める過程、権力や利害をめぐる国家間のみならず親子関係もが軋む様子、
婚約者デジレや妻ジョセフィーヌその他大勢のナポレオンを彩る女性関係も華やかです。
又、ナポレオンその他の人物に関する歴史上のエピソートも余すところなく描かれているのは秀逸です。
このナポレオンの中にはポーランドの悲運の英雄・ユーゼフ・ポニャトフスキーや、宿敵ともいえるロシアのエカテリーナ二世の孫でアポロンの再来と謳われたアレクサンドル二世との関係、
ナポレオンが皇帝になった事に怒りを覚えたベートーベンの逸話、「戦争論」で有名なクラウゼヴィッツ等もしっかり描かれています。
池田氏の作品の「女帝エカテリーナ」と「ユーゼフ・ポニャトフスキー」と併せて読んでも楽しめると思います。
どの歴史書よりも分かりやすく、国家とは国益とはいかなるものか?革命により共和制に至ったフランスが更に戦争に至ったのは一人の男の野望だけでは無く、
国民の自由と権利、国益と国家を守る裏側でいかに死屍累々とした犠牲を払わねばならなかったか?が分かる本です。
題名のラ・マルセイエーズはフランスの国歌ですが、この歌って結構血なまぐさい歌なのよね。世界各国の国歌は案外血なまぐさい歌が多いの。
それは隣国との領地争いその他で抗争が絶えず、自国の国益を守るのも必至だからこそ、相手が一つ譲ったらそれに付け込んで相手の全てを奪うのが外交の基本だったのね。
そういう視点から見てみると、日本の国歌って麻呂麻呂してて、穏やかでまったりしてて好いもんよね。
素晴らしい 小学校の頃から35歳になるつい最近まで、歴史が大嫌いだった私。。。
単に年号や人物名が覚えられず、テストでもいつも苦労していた。
先生には「歴史の流れをつかみなさい」と言われても、意味が分からず、流れって何なの??
25歳でGackt氏に出会い、30過ぎてから本格的に美しい物が大好きになり、Gackt氏の哲学に触発され、フランス等ヨーロッパに興味を持つようになった。
32歳頃、何かのきっかけで、「ベルサイユのばら」を読みたくなり、早速購入。
当時は読み終わっても、ギロチンが頭に残っただけで、話自体はよく分からなかった。
しかし、オスカル、アンドレの美しさには魅了されていた。
小3当事、ベルばらのアニメ放送があったのは知っていたが、飛び飛びで見たため、話が分からなかった。
「これはもう、DVDを買うしかない!!」と思い立ち、全巻そろえ、見始めるなり話にどんどん引き込まれていった。
毎回号泣し、真実の愛、哲学というものを追求するようになった。
それから、フランスの歴史を図書館などで調べて、自分なりに勉強したが限界があり、ナポレオンに関してもずっと気になっていた。
そんな折、池田理代子先生が、ベルばら以外にも歴史漫画を出版されている事を知った。
「これはもう購入して読むしかない!!」と思った私は、すぐさま購入。
読みふけった。。。感動の嵐だった。
池田先生の漫画には、ただの歴史だけではなく哲学が含まれている。
少女マンガは、どうしても恋愛に走る傾向があり、セックスメインの低次元な話で終わる。
「あしたのジョー」「機動戦士ガンダム」「北斗の拳」「スラムダンク」が好きな私がオススメする少女マンガが「ベルサイユのばら」「ナポレオン」である。
男性諸君にも是非読んでもらいたい。
漫画としても最高、教養、近代ヨーロッパ成立の教科書にも最高!! フランス革命のその後とヨーロッパ社会の勉強に最高です!ベルサイユのばらだけではもったいない!後日談ではありません。こちらは現在のヨーロッパ社会のなりたちから第一次世界大戦にいたるまで、またフランスが強大な国となるまでの歴史を、池田理代子さん直筆の心にせまる登場人物の感情を織り交ぜ生き生きと書いてくださっています。しかも下調べや資料にはおどろくばかりです。歴史の教科書としても最高のものです。また、人生を考える上でナポレオンと妻たちの悲劇的な人生も、計算も、政略にみちた世界も、描ききっています。漫画としても大変読み応えがあります。
可愛い女の子が素敵な男性と巡り会い幸せになる、そんな少女漫画ではありません。そんな男性はいませんから。荒波を乗り越える覚悟の在る女性は是非呼んで下さい!
フランス史の概略がつかめます。 フランス革命後の動乱の時代が描かれています。 ベルバラ感覚で読み始めましたが、もっと大人の感覚で落ち着いて読もうと思わせました。 (作画がたぶん宮本えりかさんに変わり、ベルバラからすぐ読み始めると違和感がありますが、すぐ慣れました。) 漫画ならではのフィクションも交えられていますが、フランス史の概略やこの時代に雰囲気を掴めます。 (ナポレオンが不器用だけどかっこいいんですよね。)
周囲の人物も盛りだくさん 当人ナポレオンのみではなく、
彼に影響を与えたり取り巻く人物満載の楽しい作品です。
ナポレオン出世前はなんたって総裁のバラスがチラチラ出てくる。
そして生涯かかわったと言えるふたりの曲者
サン・クルーの風見鶏ジョーゼフ・フーシェとタレイラン公爵
何といっても”タレイラン”の暗躍ぶり 見事に描かれています。
あのフーシェの徹底振りそして家族には180度違う顔を見せ
とてつもない愛妻ぶりもきちんと話に出ています。
まるで海外のドラマを観るよう。
なかなかこういった濃い作品は少ないのではまりました。
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藤子・F・不二雄SF短篇集 (4) ぼくは神様 中公文庫―コミック版
・藤子・F・不二雄
【中央公論社】
発売日: 1994-10
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 100円~
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・藤子・F・不二雄
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カスタマー平均評価: 5
大人のためのドラえもん 大人が読むドラえもんのようなもの。
特に「僕の悪行」はエッチなシーンが具体的に描かれている。
神様の視点から何度も検証される人類の歴史と生物としての資質 収録作 「ぼくは神様」 「征地球論」 「求む! 求める人」 「旅人還る」 「ぼくの悪行」 「考える足」 「白亜荘二泊三日」 「ベソとこたつと宇宙船」 中公文庫版「藤子・F・不二雄SF短編集」(全4巻)の最終巻。解説は米沢嘉博。
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