まんが文庫店

人とのふれあいや優しさで強くなっていくナース達の姿に涙
私の大好きなシリーズです。 「ナースステーション」の作品を読んでいると、人間同士の触れあいや軋轢、仕事や病気、生活での苦悩とそこから生まれる人の優しさや思いやり、愛情や感謝の気持ちをもって接するとの素晴らしさを教えられます。 この巻は主人公の中山の恋人の死と、中山と不仲だった後輩ナース花咲の話が中心です。 全巻を通して共通に感じたことは、一人ひとり性格も育った環境も違い、それぞれに葛藤や問題を抱えながらも，真摯に患者さんやナースの仲間と関わり・接していくうちに自分の中の苦悩や人への嫌悪感などを乗り越えていく姿には心を打たれます。 （例：ナースの花咲と中山の軋轢から和解までの話，仕事は出来るが素直になれないナース千堂の話、高齢者が苦手な新人ナース明石の話，堅物の赤坂主任の恋の話etc...） どんな人も自分の中で相容れない感情や不器用さを抱えているのだなと思うと同時に，それを必死に乗り越えていく姿に勇気づけられ，読むたびに涙してしまいます。 最終回がどうなったか実はわかりません。最終話まで読めないのが辛いです！ 文庫版での１３巻以降の発行を強く希望します。
花咲さんがマリちゃんから渡されて泣くとこが一番好き
中山さんのラブロマンスと平行して描かれる花咲さんとのドラマ。 7巻で中山さんにとても酷いことをしその後も頑なだった花咲さん。 その花咲さんが中山さんにお礼とお詫びを言いたくて涙する程になる。 優しい人は皆自己満足の為の偽善者。そう信じ込んでいた花咲さんが 本当の優しさ、いたわりのある人がいることを知り、人との触れ合いが 好きになるまでに変わっていく。 読むたび涙のでるお話です。
竹沢さんの死
ナース中山さんの恋人、竹沢さんの死を体験する、切なく悲しい巻です。

しかし、それは悲しいだけではなく、中山さんや竹沢さんの喜びや逞しさや強さがあります。

中山さんが、どうこの死を乗り越えていくのかが、見所だと思います。

過激な始まりに・・・
今でこそ、高校生の性体験はかなり珍しいものではなくなってきたけれど、この作品が描かれた８０年代後半にこれを読んだ私はぶっとんだものである。
IMOSEとは妹背、つまり夫婦、タイトルの意味は夫婦な関係。

高３の秋、誰もいない教室でやってしまった二人。そして妊娠する彼女。その事実を告げられた少年はクラスのみんながいる前で発表する。「来年僕たちの子どもが産まれる。結婚式には参加するように」・・・と。
それから描かれているのは、子どもがいる若い夫婦の物語である。
過激な始まりも、淡々と描かれる夫婦の話も私は大好きだ。