まんが文庫店

深い話だ
ベルばらは読めば万人がはまる超名作ですが、オル窓ははまった人はやばいくらいにはまる奥の深い作品です。
特に革命に対するリアルな描写は作者の成長をを感じずにはいられません。。。。とここまではまじめな話

私はレオニードやアレクセイのファンです。二人とも本当に魅力的なキャラクターで、この作品をより輝かせている存在です。傲慢なアントニーナ、悲劇のユリウス、どんな不運でも強く生きるガリーナ、。。。とにかく個性豊かで生き生きとしたキャラクターがわんさか出て来るお話なのです。私は個人的にはロシア編はベルばらに全然負けてない面白さだと思います。

作品はどれも星五つです☆
収録されてる作品は皆さん書かれてる通りどれもなつかしくていい作品ばかりです＾＾大好きだったアイドルシリーズ(笑)や、｢一枚の年輪」｢小さな炎」も入ってて買ってよかったと思いました。ただ｢わずか５センチのロック｣も｢白いアイドル」も続編が入ってなかったのが残念。。。私としては１つにまとめて収録してほしかったです。
どれもなつかしい
表題作「わずか５センチのロック」は、今なおくらもちファンの間では話題にのぼるが、評価が分かれる。
これ以降の綺羅星のような作品群、絵柄は変遷しつつも、登場人物の心理を細かく描きながら読み手を引き込んでいくくらもちワールドに魅せられたあとに読んだ人は、かなり軽いノリに「なんかちょっと違う」という違和感を抱くかもしれない。
しかし、私のようにリアルタイムで出会った者にとって、この作品は何もかもが新鮮だった。
当時はスーパーロックグループ全盛時代で、非常にタイムリーなテーマだった。同じ時期にくらもちさんは「白いアイドル」「ＳＣＥＮＥ１０５」等、すでにプロの世界に足を踏み入れたアイドル達を描いている。彼らは自分を取り巻く環境に翻弄されつつ、スターの座を守るか愛に生きるかを悩む。愛と苦悩のドラマだ。
片や蘭丸団はロック・コンテストで１位を目指すアマチュア・バンド。お気楽で、困ったことになっても（都合が良すぎるところもあるが）何故かうまく切り抜けちゃう。
この対比が面白かったし、絵柄と話が良く合っていて、その頃掲載されていた少女漫画の中で、とにかくカッコ良かったのだ。服装のセンスもくらもち作品の見所だけど、それはこの作品からではないだろうか。
今読んでも、７０年代のロックの香りがたちこめる作品なのだ。

「銀の糸　金の針」も絶対おすすめ。
隠れた名作入り
この本には、隠れた名作「銀の糸金の針」が収録されている。さりげなく巻末に載せるあたり、にくいなぁ。
くらもち先生のコアなファンならこの作品が一番好きだ、という意見を何度か目にしたことだろう。私も読みきりなら、これが一番かな、と思う。

美術大学の学園祭を舞台に描かれた作品。誰でも祭では、普段口をきかない人とでも気軽に話せたり、一種浮かれた気持ちになったりするのだが、この主人公もそんな体験をして、祭のあくる日は何も無かったかのようにまた普段の日に戻るのを残念がる。が、実は一人の運命を大きく変えていた。伏線のはりかた、エピソードの入れ方、どれもがくらもち先生のセンスを感じる。読むたびに涙腺がゆるくなってしまう。
わずか５センチのロックもわりと初期の名作。いろんなくらもち先生の作品が読めて、とても得な一冊。

稀代のストーリーテラー
くらもち先生は女の子の恋愛モノ書かせたら、右に出る人はいないでしょう、きっと。
相手役はいつもすごくハンサムでカッコいいのですが
それが嫌味にならないのは、さすがです。
（これ、実写版でやれる男優さんいないと思いますヨ）
綿密な伏線の貼り方やら、登場人物たちの生き生きとした様子が
話を自然な流れで盛り上げていきます。
3人の女の子たちのそれぞれの性格も良く描けていて、
ひとつひとつのエピソードが本当に面白いです。

私個人的には、この第1巻目では第4話の｢母に捧げるバラード｣の
あゆ太のお母さんが好きです。
天然コケッコー読んだ時も思いましたが、くらもち先生ってホント
脇役も魅力的で手を抜いてないですよね。
だからストーリーに厚みが出て主役がより光ってきます。

今、若い恋愛真っ盛りの方、
又は昔のドキドキ感を思い出したい方、是非読んでみて下さいませ。
匠の技
　ラブコメチック・オトメチック・ドラマチックストーリーと、三人の少女たちがかわりばんこに登場する三連立方程式のラブストーリー。
　それらは最後に一つの解へ辿り着きます……。

　登場キャラに派手な設定はないものの、絶妙におかしな性格で興味を惹かれます。

　お話は、基本的にオムニバスで、それぞれに伏線、伏線……と入れていくことによって、全体がまとまるようになっていました。各話は、大人しくて繊細で、普通にお話として楽しめます。年の功が必要かな？

　そしてチープスリル最大の見所は、張り巡らされた伏線が、綺麗にまとまっていくところにあると思います。伏線となる登場キャラの役割分担がごく自然で、すごく巧いです。

　作者の他作品は知らないのですが、「チープスリル」は読んでおいて損はないかと思いました。匠の技ですね。
どの女の子or男の子があなたの好み？
くらもち先生お得意の、伏線ビシバシ張りまくりのコミカルかつハートウォーミングな作品です。
三人の女の子をそれぞれ物語りの主人公に、オムニバス形式で物語が進んでいきます。
三つの物語りが入り混じりながら、過去と未来でどう繋がっていくのか．．．。
一話ずつ独立した短編作品としても楽しめますヨ。

包丁人味平 (3)
　

「包丁人味平」は１９７３年から週刊少年ジャンプに連載された料理漫画。今でこそ様々な料理漫画がでているものの、当時としては大変珍しい漫画。それでも本書の凄いところはおいしい料理の探求というてんは変わらないものの、店の経営やコストを考えるなど他にはない視点があるところだった。今読んでも、そこらにある料理漫画に劣らないどころかそれ以上に面白い。その本巻、上野不忍池の包丁塚で始まった包丁試し。日本一のコックをめざす味平は、包丁人の名誉にかけて仲代に挑戦する。だが、店の乗っ取りを企む仲代は卑怯な手段をつかい、味平はピンチに陥った。その時、ひそかに勝負を見まもっていた味平の父・松造が、ふたりの前に姿を現した。はたして、仲代の不正は見破れるのか…